父と子の子守唄
キッチンにはーーハイライーーートと
ウイスキーーグラス
どこーーーにでも あるようなーーー
家族のーーー風景ーーー
7時にはー帰っておいでとーーー
フライパンマザーーー
どこーーにでもあるようなーー
家族のーーー風景ーーーー
電車に揺られ気持ちよかったのか、窓の外の景色を眺めながら5歳の娘が口ずさんだ歌だった。
⁇⁇…......
歌詞も音程も完璧である。キッチン/ハイライト/ウイスキーグラス/フライパンマザー・・・・5歳の娘には無縁の言葉たち。意味も全く分かっていないであろう【ハナレグミ/家族の風景】のサビ部分を完璧に歌ったのだ。
(なんで知ってるの?)と思って父親に驚きの視線を投げかけると、父親が子供たちの寝かしつけをする時いつも歌う子守歌なのだと教えてくれた。そうだったのか・・・・と納得する。娘も気に入っているのか何度も繰り返す。ベビーカーで暴れて ”下ろせアピール” をしていた弟もおとなしくなり、じーーーとしている。姉の子守歌に反応したのだろう。
面白いなぁ。。
父親がずっと歌い続けてきた子守歌は子供たちの心にしっかりと刻まれている。子供たちはその歌の意味をもちろん知らない。大きくなった時に意味を知るだろう。その時に何を感じるだろうか。父親が何気ない日常を歌ったその曲を、寝かしつけという自分と子供たちとの何気無い日常に照らし合せて、歌った歌に。。。
友達の様でいて、他人の様に遠い
愛しい距離がここにはいつもあるよ
(-ハナレグミ 家族の風景 より引用-)
子守歌は ”ゆーーりかごーーのうーーーたをーーー" じゃなくても良いんだな。子供目線になる事を重視し過ぎる自分にとっては新鮮な気付きだった。自分の好きな曲を歌った方が親も心地よい。早く寝ない子供たちにイライラするのではなく、どうせならこんな愛のある歌を歌って過ごした方がいいなと思った。
主人はいつも子供と一緒に楽しむことを自然にやってのける。
私はついつい『こうでなければならない』と物事を考えてしまう癖がある。子育てにもその癖は出てしまい、義務として子と接してしまう。だからうまくいかなければイライラするし、『こんなにやってるのにどうして??』『こんなに我慢しているのになぜ?』という考えが常につきまとう。子供達もきっと『どうして?なんで母ちゃん怒ってるの?』と思っているだろう。30年以上もこんな頭でやってきたもんだから、なかなか主人の様にはなれない。だからもし疲れてしまったら主人に任せよう。(任せるんかい!!)
そう、任せちゃうんです!それでいいって事に最近気付いてきた。
娘の鼻歌シリーズです。お時間ある方、宜しければ読んでみて頂ければ嬉しいです。