傘お化け
傘が歩いてくる。
傘が好き過ぎる一歳小坊主。
姉からちびっ子ギャングのごとく横取りをして満足の様子、その横で優しい姉は私に『取られたー』と助けを求めてくる。よっぽどの事がない限りほっておく事にしている。大人が介入するとロクな事がない。愛情を持ってほったらかす、というのも必要だと勝手に自分を正当化している母である。ちゃんと見ているよ、大丈夫だよ、という気配だけは伝えて…
ほったらかす、と言うのは時には難しい場面がある。というのも "ほったらかす"言い換えれば "任せる" ということである。仕事の場面で良くあるのが、チームで仕事をする時『マジでそう思ってる？？』とかどうしても口出ししてしまう。だって本当にそう思うし（後でとばっちり受けるのこっちだし…) 育児編は時間がない時。もたもたしている子供を見てどうしても手を出して代わりにしてしまう。
もうそろそろどっしりゆったり見守る側になりたいものだ。我慢が足りません、どちらも反省。
自分より大きい傘を持ってヨタヨタ歩く息子…交通量の少ない道とはいえ、通行妨害極まりない。だが道行く人は笑顔で避けてくれる。『がんばれよー』と声を掛けてくれる顔馴染みのご近所さんもいる。私は『すみませんすみません』と頭を下げながらも心はほっこりした。
ありがとうございます。
