毎日いいなって思えたらいいな

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生き仏様とサンドイッチ

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ばあちゃん御歳96歳、

じいちゃん御歳97歳、

体は色々大変そうだ。2人とも足が悪く立てない。だが頭は本当に冴えている。ひ孫4人の誕生日を完璧に憶えているくらいだ。そんな冴えわたった頭で毎日何を考えているのだろうか…もう生き仏様だ、想像もつかない。ただ、後悔の出来事ももちろん思い出すだろうが、ひとつでも楽しい出来事の数が優っています様に。

ばあちゃんはいつも私の手を握って『頑張れよー』と涙をこぼす。私もそうだが歳をとると涙もろくなる。だから100歳近くともなるとどんな時でも涙が出るのか。その涙を見て嬉しい涙だったらいいな、と私は心から願うのだ。

子供のころ、あんなに大きく頼もしく見えたばあちゃんの体はもう随分と小さくなってしまった。苦労のシワが刻まれた細い手を握って、(あーサラサラだなあー)とか、(あー冷たいなー)だとか、じんわり想った。この手をあとどれだけ握れるだろうか。そう思ったとき、私も目頭が熱くなってしまった。

 

突然じいちゃんがひ孫に『昼ごはんのサンドイッチ買って来てくれ、駅前のパン屋の四角い箱のやつ』と千円を渡した。サンドイッチが好きなのか、意外すぎる…とぼんやり思った。

 

今度は手土産にサンドイッチを持ってこよう。

 

 

 


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