押し付けがましい手作り品
我が家の教育方針というか、育児方針に、欲しい物はなんでもすぐに買わずに頑張って手作りで！ と良い風に言えばそうなのかも知れないが、子供目線から言うと "ケチケチせずに買ってくれやー！！" と言われそうな何とも迷惑で押し付けがましい方針がある。それは将来工夫次第で何とかなる！というクリエイティブ精神を育むためであって……まぁ、要は何でも簡単に手に入れたらロクな事がない。育て、ハングリー精神！自分の今の力量で何とかせい！という事を教えたいという親心である。
まずは母が見本を見せないといけないだろう！と言うことで、手始めに『欲しい欲しい』とうるさいディズニープリンセスグッズを何点か作ったのである。
その1 アクリル毛糸 100%のエクステ風
風とつければ何でもオッケー。(なんて便利な言葉だろう。)塔の上のラプンツェルの金髪ロングヘアーに憧れる娘のために作った黄色の毛糸の束、髪の毛風。それを紙で作ったティアラに結び付けただけ。紙って何枚か重ねるとかなり丈夫になる。折りたためてコンパクトにもなるし万能である。説明文通りの出来栄えで完成度はかなり低い。だが本人は割と気に入っているらしく、良く装着して遊んでいる。こんなもんだ。
その2 マント風
プリンセスになるためのマストアイテム、マント。とりあえずマントをはためかせたいのだ。しかも長めのやつ。端っこを折り返してマシン縫ってゴムを入れ、頭から被るだけの簡単な仕様のもの。胸元にはキラキラボタン。これ、ポイント。このひと手間で子供の心をガッチリ掴めるのだ。
その3 姫スカート風
プリンセスには欠かせないクルッとまわったらフワッとなるロングスカート。これはGUで特価で190円で売っていたチュールの大人用のスカートをリメイクしたもの。190円ですよ！しかも二重になっていて立体感もあって！即購入。チュールは手芸洋品店などで買おうと思うと結構なお値段になる。GUの商品はリメイク材料として大変魅力的である。
上記を踏まえた上で全てにおいて共通する事は
①安価で作れる事
②自分で装着できる事
③かさばらない事
④娘が気に入らなくてイマイチな反応の場合でも怒らない。(できれば。)
⑤相談しながら一緒に作る(できれば…)
である。特に②は大変重要ポイントである。複雑なものだといちいち大人が着脱を手伝わなくてはならない。『かあちゃんーやってー』攻撃にあい、益々ストレスと仕事が増える。だからチープでも単純な作りにすることが大切になってくる。⑤作業時間は倍になり大変な事になるが、自分で作ったというだけでお気に入り度がかなり増すのでオススメである。あと"作る事というのは難しいし全ては思い通りにはいかないのだぞ"という学びにもなる。これは大人もかなり忍耐力と理性が必要となるので親にとっても学びとなる。私の場合ほとんど反省になるのだけれど…
マントに関しては一年以上前に作ったのだが当時はあまり響かず……勿体無いのでとりあえず保管。でも最近マントブームが再来！！クローゼットの奥から出してきてやったら大喜び。『今のこのタイミングやったんかー』と思わずガッツポーズの母。やっぱり作った物を喜んでもらえたら単純に嬉しい。なので気に入らなくても少し置いておけば必ずブームはやってくる、かも。そういう意味では "③かさばらない" という条件はかなり重要かもしれない。
まぁ、そんなこんなで母の押し付けがましい手作りは今後も続きそうだ。
